入梅直前の星空



天気予報では入梅まで秒読み段階。梅雨に入ってしまうといつ天体写真を撮れるかわからないので、思い切って長野の湯の丸高原に出かけてきました。湯の丸の裾野にある西川ペンションに宿泊しての観測です。ここは庭からほとんど全天が見えるため気に入ってる宿です。
いざ撮影に取り掛かり始めてしばらくして赤道義のモーターが動かなくなり慌てましたが、もう一台予備に赤道義を持って行ったのでこちらを組み立てて何とか急場を凌ぐことができました。

金星が、かに座のプレセペ星団に近づいたところを写しました。金星の明るさに圧倒されます。

【 プレセペ星団と金星の接近 】
(2007/6/11 20:21〜23、Canon EOS20Da 、200mm望遠レンズF4、ISO800、ISO400、各60秒露出2枚合成 )

夜半までは雲が多く、諦めかけていたところ、急転直下全天の快晴になりました。夏の南の星空を撮影しました。天の川がはっきりと見えていました。いて座のM8とM20二つの散光星雲を捉えることができました。

【 M8(いて座) 】
大きな画像(1172×780ピクセル、243kバイト)
(2007/6/12 1:49、Vixen AX103S(f=825mm、F8)、Canon EOS20Da 、ISO800、120秒露出 )

【 M20(いて座) 】
大きな画像(1172×780ピクセル、293kバイト)
(2007/6/12 1:41、Vixen AX103S(f=825mm、F8)、Canon EOS20Da 、ISO800、120秒露出 )

2時過ぎには夏の星座は真上に見えています。北東の空を見ると、すでに秋の星座が昇り始めていました。そこでアンドロメダ銀河を写しました。視直径が大きいために、全景は画面に収まりきれません。

【 M31(アンドロメダ座) 】
(2007/6/12 2:10、VixenR200SS、Canon EOS20Da 、ISO800、600秒露出 )