惑星が星々の間を行きつ戻りつ不規則な動き をしていることは、古代から知られていました。 「惑星」という名前は、その動きから付けられたわ けです。 望遠鏡がない時代には6等星が目で見える限 界でしたから、水星から土星までの明るい5つの 惑星だけが知られていました。その外側の惑星 たちは、ここ200年の間に見つけられたものばか りです。観測の歴史も浅く、これから研究されて いく惑星たちといえます。 惑星が天空を動き回るのを観測できたのは、惑 星が恒星たちよりもずっと私達に近いため、と考え るのは自然でしょう。ちょうど、電車の窓から外を 眺めていると、遠くの山々は同じ位置に見えるの に、近くの田畑や家並みはどんどん移り変わって いく様子と同じです。 惑星を観測するときは、こんなことをいっしょに感じ ながら見てみると、また違った味わいが出てきま す。 |