「天球」
 星空を見上げるとき、星たちの距離感は感じられずに、ちょうど大きな球体の内面に貼り付けられているように感じます。ちょうどプラネタリウムのように。この仮想的な大きな(無限に大きい)球体のことを「天球」と言います。天球は方向だけを問題にするときに便利なので良く使われています。地球は天球の中心に位置していて、私たちはいつも天球の約半分を見ていることになります。頭の真上にまっすぐ延ばした線が天球と交わる点を「天頂」とい、真下に伸ばした線が(地球を貫いて)天球面と交わる点を「天底」と言います。星の位置を表すためにこの天球を利用して主に4つの座標系が使われています。
 →地平座標系」「赤道座標系」「黄道座標系」「銀河座標系